団塊ジィジの日々是好日

つれづれに書くエッセイと出来事ブログです

日本の教育を考える ( 孫の先生役を通して思う事 )

【 雑記・雑学・雑感 】 78)                                                                             

 二か月ちょっと “ブログの お休み” をしました。 そうです、孫の数学の成績が今一つで、今回は、特に学年末の試験で 進級にも関わるので、週2~3回の先生役(解き方指導)をやっていました。 その中で感じた、日本の教育(教え育む)の意味と内容、そして話題になっている教育の無償化(要不要)について、世界の動きと比べながら書いてみます。 

 

(目次)

1. 数学の先生役 

2. 世界の教育制度 

3. 教育とは 職業とは 、、、 

 

1.数学の先生役 

私の先生役は、数学担当です。 2年前に 「高校受験をするから、中学2年生(孫)に数学を教えて。」 と、長女(娘)に頼まれ この先生役を始めました。 教える数学は他の教科と違い、習ったところを記憶していれば 試験の時に問題を簡単に解けるものではなく、習い始めたやさしい算数の勉強から少しづつ積み重ねることで、難しくなる問題を解けるようになります。

こうして、先生が良かったのか? 孫も何とか都立高校に入りましたが、高校に入っても 長女からは、 「数学の先生、又 よろしく!」 でした。 私は長女に 「お前が、(孫に)小学校の時から ちゃんと教えなかったからだよ!」 と文句を言いましたが、私も毎日暇でしたので、ボケ防止もあり了解しました。

今回の高校での数学では、理系で会社生活をしていた私でもちょっと考え込み 公式を覚えていなければ解けないような問題もあり、はっきり言って 孫の反応は、”ナニコレ??、、、” という状況でした。 というように、不等式 集合 確率 など わが孫に取って(文系? いや 体育会系?)には 解けるか解けないかは(成績は)ジーちゃん任せの数学でした。

ちなみに、高校生の数学で 2年生になると 微分や積分の授業が始まり 又、それが必修科目なんです 信じられますか 選択できる科目の一つとして有るのであればわかりますが、理系の仕事で 30年近く装置の開発設計という職業に就いていた私でも 仕事上で 微分と積分の知識が必要だと思ったことはありませんでした が 。

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2. 世界の教育制度 

 経済と社会福祉の向上を促進する組織として OECD(38ヶ国)という組織がありますが、日本は、このOECDの中の G7(先進7ヶ国)でも GDP(国内総生産)は、最下位になりました。 今、孫の先生役を体験する中で この大きな課題(G7で最下位)を考えるとき、私は以前から キャリア(職業)育成に直結したドイツの教育制度について興味深く 関心がありました。 

日本の教育では、常に「正しい」か「間違い」か という2者択一で物事を覚えるという知識偏重型の教育です。 そして、最近は大多数の学生(生徒)が専攻した内容とは違う職業に就き 職業と教育が分離していて 通常の学業(勉強)では 職業教育が念頭に置かれていません。 ですが、

ドイツでは、10歳前後で 将来の職業を意識させるという機会を 意識的に教育の場で作り 答えが無い という課題に対しても、自分は 何をどうしていくか などについて 積極的に考え それを周りへも表現し 行動するように 促すような教育になっているようです。 

このドイツの方法は、日本の単なる大学入学への偏差値教育とは違い、職業(専門)教育を受けた者に対する、支援と資格も与え、この職業教育と 大学教育は 教育としては同等であると認識されています。 

ということで、日本でも 人、個人を大事にし、その考え方を、幼児期からでも家庭内での(親の)育て方としても大事ですし、それに続いて 自己が確立し始める(中学卒業頃)以降では 尚更重要で、国も職業選択とそのための教育 (制度)を作る事がより必要だと考えます。

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3. 教育とは 職業とは 、、、  

 テニスも小学2年から中学3年まで8年間根気よく続け、高校に入ってからは、新たに写真部に入り 視野をどんどん拡げている孫です。 これまで小さいときから ”数学(算数)” という魔物?に振り回されてきた日々ですが これからも新たに開けるかしれない学校生活があります。 

この高校という 社会人生活を目の前にした時期には、やはり自分が好きな科目を自由に選べて 将来の職業も意識するような 楽しい学校生活ができるような 国の教育制度であり内容であってほしいと 孫の先生役の経験を通して思います。

 そう もう一人の孫は、この4月から大学の国際学部に入ります。 世界のいろいろな国は、開かれた個人を大事にし、自己の確立の手助けと 幅広い分野の受け皿を用意しています。 GDPも 世界第4位に落ち、さらにインドにも追いつかれそうです。 日本も もっと個人を大事にし、個人が活き活きとした社会を作り 落ちたGDPをどんどん押し上げていくような そして、あちこちで産業のイノベーションが起きるような教育制度にならなければいけない と思います。

国内に資源も無く、食料の自達力も弱く、人口は減り続ける という中、外務大臣も そして 防衛大臣も交代 という 外国とのやり取りで最も重要な人の入れ替えを 数年で国はやっています。 このようにGDPも落ち続け 世界からどんどん取り残されていくような国(政府)の動きでは、やはり 皆が 個人がそれぞれが 世界を相手に賢く 動かなければ という事になってきました。 私の孫達がそういう中で 世界の人々との交流を通して 活躍してくれることを期待しています。 

ところで、パン作りを ひと休みしていた九州の甥っ子が パン作り再開! という情報が入ってきました 多分 新しい技術の習得だと思います。 以前、日本一周自転車の旅の途中で、パン作りのきっかけとなり、いろいろお世話になった大阪のパン屋さんに再び修行? に しばらく行くようです。 そう、職業教育は永遠です。                    頑張れ! マー君  でわでわ

あっ! 教育の無償化の事は、次回書きます。

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