団塊ジィジの日々是好日

つれづれに書くエッセイと出来事ブログです

父のポートレイトを見て思うこと ( 明治生まれの写真に、エンボス加工が )

【 雑記・雑学・雑感 】 79)                                                                             

数学の成績を心配していた、孫の高2への進級が決まりました。 でも、進級しても まだまだ 高2の授業には、あの微分積分の数学が残っており 孫も私(ジイジ)も この魔物?に悩む これからの1年間になりそうです。 

進級決定のこの孫、高校の部活では写真部に入りました。 中学まで8年間続けた体育会系女子(テニス)から 写真への大きな変化です。  で、写真については、40年近く前に亡くなった父や伯父の事を思い出したので書いてみます。

 

(目次)

1. 写真で思い出すこと 

2. エンボス加工の歴史 

3. 写真で知る 人への思い 

 

1. 写真で思い出すこと 

今、我が家には、鴨居の上に飾った父母の遺影の写真のほかに 仏壇の中には、父のポートレイト(肖像写真)立て があります。

その写真には、横書き/ローマ字で エンボス加工された苗字があり その苗字が浮き上がっています。 父は、明治生まれですが そのエンボス加工された写真は、まだ若かりし頃? だと思われ 多分 今から100年近く前の 時代が大正から昭和に代わる頃 社会人になって1年生(目)? の写真ではないかと 勝手に想像しています。 

このエンボス加工の写真を見て思う事は、父は昔から和服や身に着けるものなどちょっとハイカラな人で、写真に自分の名前(サイン)を横書きのエンボス加工してもらうなんて、と 私は、その写真を見るたびに思っていました。

で、この写真で思い出すのは、10歳年上の父が、最愛の妻(母)が50代に入って間もなく 病に倒れ そして亡くなり その後10年以上の晩年を一人で過ごした時に持っていたカメラの事です。 父の唯一の趣味はカメラを持ち あちこち と写真を撮って回る事で、今もその時のカメラと 歩き回っていた時に かぶっていた帽子が仏壇の引き出しの中に入っています。

仏壇の中の、カメラ そして 写真立てのポートレイト など、やはり100年近く前に撮った父の写真(エンボス加工)には、昔から関心がありましたので 次は このエンボス加工についてです。

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2. エンボス加工の歴史 

写真のエンボス加工について、その歴史(世界の)を調べてみましたが よくわかりません。 で、日本では ということで この加工は、明治時代からと言われているようですが、 いろいろ調べてみると あの江戸時代の有名な浮世絵師の歌川広重と同時代に活躍した鈴木晴信の絵にも 「きめ出し」という 今の「エンボス加工」という技法が施されているようです。

そして、明治22年には、国立印刷局が発行した切手にも その中央の菊の花模様が この加工になっています。 というように 普通、そのような模様(加工)は、ほとんど無く、特別なものですが、 現代では、交換し合う名刺にもエンボス加工を施し 企業訪問時など最初の出会いの場で より関心を持ってもらうように と やはり特別な(加工)として活用されているようです。

そう言えば 亡くなった叔母の話でも 明治初期に生まれた祖父(父の父)も 自分の事を “余は、、、” と言っていたような そこそこの家に生まれ育った父でしたので 、自分のポートレイトに、横書きのローマ字の苗字をエンボス加工した写真を作ったようなハイカラさ があったのかなあ ? と今頃になって 父にそのわけを聞いておけばよかった と思っています。

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3. 写真で知る 人への思い  

 孫の部活(写真部)の話は しましたが 高1が終了する今(1年後)の その成果(腕前?) が楽しみです。 が、まだ写真は見ていません。 部活を始めたころに、私は孫に、週に一度ぐらい 通学の行き帰りや 週末には 近所の名所 いや迷所?に行き そこの景色、建物、そして木や花などを 撮って 部活での発表会や 出来れば 何かのコンテストにでも出したら と言っていましたが、、、 

写真の事では、今手元に 伯父の句集の私製本があります。 この本には 伯父が作った句と その句作で訪れた所々で 撮っていた写真とが載せてあり 伯父死後、叔母がまとめて上辞した私製本です。 本を読むと 伯父がその句を詠むことで感じた その場の雰囲気をも 感じさせるような写真も 一緒に載っています。 このように、写真には、その時の その人 その場の雰囲気などを 見ることで 感じさせるものがあります。

ところで、前回書き残していた 教育の無償化の事をちょっと書いてみます。 それは、 今の日本の国情で どこまで教育の無償化をするか という事が気になります。 確かに 最近は、賃上げが33年振りに 5%増 そして、マイナス金利解除 というニュースが聞こえてきましたが、これが真の今の国(日本)の 力 を表す数字や状況なのか いや 力 をつける為の期待を込めたものなのか ということを考えます。

今回、孫の先生役(家庭教師?)をやって思いましたが、教育を考えるとき 子供の教育費用の支援を考えるだけではなく 諸外国と比較しても日本の教育制度は、知識偏重の偏差値教育と言われるぐらい 教育内容が おかしいと思います。 高校2年生に 微分積分の授業は不要ですし それが選択科目であれば まだわかりますが 必修科目になっています。 10歳を過ぎ 中学から高校へのこの時期は、将来の職業を考えさせる時期であり 日本は今、高度な大学教育を考える前に 職業教育を真剣に考え、今の制度の仕組み仕掛けを含め その内容を見直すべきだと思います。

先日16歳の誕生日を迎えたこの孫は、悪戦苦闘した数学の試験を終え 子供のころ好きだった あのキティちゃんのサンリオで アルバイト(調理手伝い?)を始めたようです。 そこへ行く時は、明るく出掛けているようです。 でわでわ

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