団塊ジィジの日々是好日

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パスポートが語ること (生/自分の証としての、マイナンバは - - - )

【雑記・雑学・雑感】 54) 

 私は、ブラジル行きで始めてパスポートを作り、現地でIDカードを取得しました。

今回このコロナ禍も有り、日本ではマイナンバー(カード)に関心が高まっていますが、

この生(自分)の証としての(パスポート)と(IDカード)と日本の(マイナンバーカード)について書いてみようと思います。

 

(目次)

1.  パスポートが語ること  

2.  パスポート と ビザ  

3.  IDカードとマイナンバカード見直し 

 

1.  パスポートが語ること  

 パスポートを1978年に初めて作り、現地でIDカードを取得したのは、2年間の工事駐在でのブラジル出張時でした.

今、私のパスポート(青)を見て思い出す事としては(1978年-)、

・成田空港が反対闘争で、建物が破壊され開港できず、羽田空港からの出国になった羽田税関の印と、そしてブラジル駐在明けの帰国時は羽田ではなく開港した成田税関の印。

・米国ビザ(帰国時休暇で滞在)印 とブラジル就労ビザ印。

  観光(ロスのディズニーランド、ワイキキ)に行く時でも、又その国で仕事する時にも必要

・チェコ長期出張時の印。 押印までの審査時間の長さと何とも言えない緊張

  (入国)東西冷戦時のプラハ空港で、自動小銃を構えた兵士の前を通る時

  (出国)チェコ/ブラチスラバからウイーンへの非武装地帯通過のタクシー移動時

・イエローカード(コロナ他の予防接種証明書)の意味。

  病気を持ち込まない証明だが、蚊や虫がいそうな現地ホテルでは、こちらが罹らないように寝る時は長袖で防備? でした

次に取ったパスポート(赤)では、(1999年-)

・中国の市場経済体制移行や、半導体事業の衰退(日本から中国/香港、韓国、台湾などアジア各国へ)の時期で、これらの国に毎月出張し出国入国時の印がベタベタと。

  台湾では、我が家のルーツ探し(台北・父誕生、台南・工場所有)でした

世界の16ケ国に行く事で得た(知った)いろいろな体験でしたが、そこでは生(自分)の証の必要性を感じさせられた、パスポートとIDカードでした。

 

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2.  パスポート と ビザ   

パスポートは各国の政府および外務省が発行し、渡航する人の国籍や身分を本国が証明し、外国官憲に便宜供与と保護を依頼する公文書が記載されています。

そしてビザは、外国籍の人の入国を許可するために発行されるもので、自国に入国をさせて問題がないかを書類や面接などを通じて審査を行いクリアしたら発行されます。

 私がブラジルに駐在する1980年頃、行き帰りに米国に寄りましたがその頃は米国ビザが必要でしたが、現在は2009年1月から導入された「事前渡航認証システム:ESTA(エスタ)」が有り、日本はビザ免除プログラム(Visa Waiver program)の参加国のため、このESTA(エスタ)を申請すればビザなしで米国への訪問が可能の様です。

ただし、入国の目的が観光や短期の商用に限られており、米国での滞在日数も90日以内と定められており、就労や留学で90日以上の米国滞在を希望する場合はESTA(エスタ)の利用範疇を超えてしまうためビザの申請が必要です。

ちなみに米国滞在で必要となる代表的なビザには「移民ビザ」「非移民ビザ」「婚約者ビザ」などがありますが、その中の「非移民ビザ」には、アルファベットの「A」から「T」まで、渡米目的別に40種類以上のビザが有るようですが ご存知でしたか?

 

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3.  IDカードとマイナンバカードの見直し 

多くの外国では出生届時や国籍取得時に、登録される番号(ID番号)が付与され、各人はIDカードを持つことになり、個人を識別するためこのIDカードを普通携帯しています。

外国のこの国民一人ひとりに個人用の識別番号として割り当てられた国民ID(カード)は日本では存在しなかったため、2016年にマイナンバー制度が導入されこの国民ID(カード)の機能をある程度まで担うことになりました。

しかし、この制度では、(個人を識別する事) と(行政手続きを簡素化する事)を目的として、 普及させようとしましたが、そのカードの普及(率)は、現在でも10人中に1~2人(15%)程度で、ここに来てコロナ禍での10万円支給に絡んでその見直し(普及)がいろいろ言われています。

普及しない(必要を感じない)理由としては、

①取得する必要性を感じない

②本人確認書類として使えるものが別にある(運転免許証、パスポート、健康保 険証など)

③個人情報の漏えいが危惧される

などがありますが、私がIDカードやパスポートを持った経験から思う事は、今でも日本では、住民票や戸籍抄本で個人を特定する事は可能です が、やはり、外国のように個人を識別し、そしてカードとして携帯する事(身近に置く事)は、今後いろいろ複雑化する社会(世界)では大事だと思います。

日本でも、これから生まれてくる子供には出生届時にマイナンバー(カード)を同時に発行し又、すでにマイナンバーを持っている人には、いろいろな複雑な機能を付加しようとせず、

まずは、現在の住民票や戸籍抄本の取得(手続きは大変)に代わるものとして、カード(IDカード)化する(普及させる)と言う事ではどうでしょうか。

何事もSimple is best と言いぐらいですから―――

でわでわ