団塊ジィジの日々是好日

つれづれに書くエッセイと出来事ブログです

冬の赤岳山頂近くのテラスにて (その下は数百メートルの絶壁)

【私の百迷山】 01) 
 冬の赤岳山頂の山小屋を目前にしたキレット途中の狭いテラスでの出来事でした。
「眠かー(眠い)」 と仲間が言い、座り込みながら寝出したのでした。

(目次)
1.山仲間
2.赤岳とは?
3.“八ヶ岳(ヤツ)バカ” と呼ばれて

 

1. 山仲間
50年前? 九州生まれで高い山への登山とは縁が少なかった私は、上京し就職した後、職場で一緒になった松本出身の同僚と高い山に行くようになりました。
最初は近くの低い山でハイキング程度でしたが、その内に同僚があの山国・松本出身でしたので、夏を中心とした春・夏・秋の登山から始まり、数年後には厳しい雪の冬山にまで行くようになりました。
最初は二人でしたが、数年後もう一人、私と同じ九州出身で同期生が加わりました。
その後、結婚するまではこの3人で関東近郊から長野、山梨の山まで出かけていました。
その日は、初冬の寒い日で、中央本線を茅野でバスに乗り換え、終点で歩き始めました。
途中、美濃戸の小屋を経由して本格的な上りになり、阿弥陀岳との稜線に出ました。

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2.赤岳とは?
八ヶ岳連峰で標高2,899mの深田久弥の「百名山」の一つです。
八ヶ岳の歴史は、第四紀(人類の時代)になって以降に出来た火山群の一つで,約200万年前以降に繰り返された噴火で出来た山と言われています。
そして、赤岳の山名は、その山肌が溶岩の色(赤褐色)である事に由来しています。
又,周りの山との山稜はきわめて急峻な山で危険ですが(隣りの横岳近くにはクサリ場あり)、そのそびえたつ様は眺めが良く、今ではその周辺は冬はスキー、夏は避暑地として賑わっているようです。

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3.“八ヶ岳(ヤツ)バカ”  と呼ばれて
それは、稜線に出て赤岳山頂の小屋までもう少しのテラスでの出来事でした。
先ほどの「眠かー」です。 そのテラスの広さは周りが3~5メートルで、その下は数百メートル下まで切れている絶壁でした。
「寝たら 落ちて死ぬぞ!」 と言う私の言葉にも反応しなくなり、眠り出していました。
仲間のヤッケを持ち、揺り動かしましたがダメです。 そこで平手打ちです。
そして 彼は何とか立ち上がり山頂小屋に入りました。
朝の気温は、マイナス20度近くで出発準備で靴紐を結ぼうとしますが力が入りません。
夜行後の登山の疲れと厳しい寒さで、朦朧としていたのでしょうか。
私達は、八ヶ岳登山を東京から近い為、半ドンだった土曜日の午後から出かけ、夜は駅で寝て朝早く出掛ける、これを毎月1回(2回?)続けていました。
職場や友人たちからは、“ヤツ(八ヶ岳)バカ“と呼ばれていました。
“でわでわ”

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