【 雑記・雑学・雑感 】 86)
窓越しに見える団地の桜 数日前に満開となりましたが 雨と寒さで 今週末の日曜日までは 散らないようです。 この3月初めで、5年間続けた長女の子(孫達)の先生役(ジイジ先生?)が終了しました。 「お父さんは、オール5だったんでしょう すごいね!」 と、上手く長女におだてられて まず、高校受験前の孫息子の 数学の勉強を見て 続いて孫娘には 数学と物理を見て この2教科の選択が無くなるという高3への進級が確定するまで 勉強を見るという 長い5年間でした。 今回、孫の先生役をやりながら 中等教育の状況を垣間見ることになりましたが 、今の日本の現状と比べれば 現在の教育制度には いろいろな問題や課題が有るのが分かりました。
いろいろ書いてみます。
(目次)
1. 感じたこと あれこれ
2. 教育制度を見習う
3. 期待する事
1. 感じたこと あれこれ
孫は、理数系が不得手な 文系生徒で、普通高校の数学でも、微分積分があり、そして、物理では運動方程式などが必修です。 私は、50年前に理系の学校を出て 30年近く電子機器の開発技術をやってきたジイジですが 微分積分の必要性は、仕事上でも感じなかったのに 今、高校の文系生徒の授業でも必要なの? など 今の教育制度の中身には あれこれと疑問を感じました。
今、日本は 食料自給率を上げるとか 製品の輸出競争力を強化する など課題が山積しており、それらの手当てを いかに早く 確実にやっていき 農林業・水産業の衰退を止め、産業力を強化する必要があります。 その解決には、若い世代の頑張りが大事で、直面する彼ら彼女らが受ける 中等教育の中身が非常に大事になります。
2. 教育制度を見習う
名目GDPで日本を抜いたドイツは、中等教育で 日本が見習う特徴をもっています。それは、10代半ばで制度化されている 職業教育と実習の重視 と 資格制度の重視です。 このドイツの教育制度は、次の4つを特徴としています。
- 複線型教育(日本は単線型)
10代半ばで進学か就職かが意識され どんな学校に行くかを選ぶ
- 職業教育と実習の重視
将来の職業を意識し、その際に必要な実務実習を行う
- 資格制度の重視
時代の要請に応じた職業内容に資格制度を設け 必要に応じ見直す
- 進路変更が容易
自分の能力に合わせた進路を途中で選べ上級校への分岐が可能
など、これらの どの一つ一つを取ってみても 日本の現状やこれからを考えると
すぐにでも制度を大きく見直し 変更する必要があります。
3. 期待する事
今の教育制度では、予備校化されたような普通高校からは 職業選択の判断が難しく 先が見えない中での 大学への進学になっています。 そんな中、今 国の予算が厳しい中で 高校授業料の無償化なども言われ とても日本の厳しい現状を考えた 政治の状況とは思えません。
すでにAIの進化などで 高校や大学の学校内で行われる授業や講義など これまで先生が必要だった授業は すでにパソコンがリモートで実施されていて もう不要です。 ですから、学校内で行う授業は 物や機器を相手にした実習を伴う教科であったり 人が人を相手にする心理学的な教科などだけになっています。
17世紀半ばの産業革命以降、技術の進化 と 地球環境の破壊は 加速度的に進んでいます。 今後も 人の知恵と 大量の情報を相手にした 技術の進化は止められませんし 進む環境破壊も いかに今の状況を維持していくかです。
“失われた30年”と言われる日本は、1990年のバブル崩壊という時を境に 会社は、必要な設備投資に慎重になり 又、賃上げも先を見た内部留保となるなど 構造改革をやってこなかった為 国際競争力は下がる一方です。 今、少子高齢化が進む中ですが これからの日本を左右する 多感な若い人たちへの中等教育の中身の見直しが必至です。 でわでわ
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