【ひと言】-02
1.物の質
最近、EV車で急激な規模拡大をした米国のEV車メーカの販売台数の伸びが落ち、株価が1年前の1/3に下落したというニュースを聞きました。
世界のEV車メーカには、従来のガソリンエンジン車を生産していたメーカでは無いような会社もいろいろ参入し、ガソリンエンジン車の複雑さに比べ、バッテリーとモータで簡単に動くというEV車を生産しています。
私のように40年近くモータ制御の電気関係の仕事をしていた者としては、人の命に直接係わる自動車を そう簡単にバッテリーとモータで制御できるのか疑問に思っています。
電気は、目に見えない(感電、発火、変動、ノイズ障害など)変化が瞬時に発生し、事故原因追及が難しいという怖さを知っていれば、住宅地でのドローン操縦も運転手不在の自動運転車もそしてEV車も、そんなに早く、どんどん普及するとは私には思えません。
製品の開発では、いかに開発時点でも、生産時点でも品質保証を考え と それぞれの時点や過程で 安全安心という“物の質”を追求しているか だと思います。
今、日本の自動車メーカのEV車の生産は米国などの1/10と遅れていますが、これまで積み上げた品質管理の考えを活かせば、急がずとも遠からずで 日本は世界のトップメーカになると思います。
2.人の質
EV車で“物の質”の追及の大事さ を書きましたが、“物の質”は“人の質”に繋がりますが、これも最近のニュースとして 日本の政治の質が言われています。
これまでの1000兆円を超す赤字国債(今年30兆円)は、今後もコロナ禍でまだ暫く続けなければいけないという現実がありますが、日本にはまだ資産(金融など)が有るから大丈夫という学者もいます。しかし、ここでいう日本の資産とは個人の資産であり、やはり どう景気を回復させ歳入(税収)増に繋げるかですし、歳出をどう減らすが大事だと思います。
そこで“政治の質”ですが、今 国会議員(713人)には 歳費やいろいろな経費などで一人約2億円の費用がかかっているとも言われ 合計約1500億円弱になります。
国の行方を決めるという立法府の“人の質”が、あれやこれやの問題を抱えているという最近ですが 今、赤字国債の発行がいろいろ言われている中では この費用の見直し(減額、減員など)は必要だと思います。
この議員は、質を問われる人達ですが、個人としての初志も見えず、最近は政治家ではなく政治屋と呼ばれる人たちも多く、“人の質”を守るためにはそろそろ議員を淘汰する時期に来ているのではと思います。
3.おわりに
“物の質”と“人の質”についての 【ひと言】でした。
世界には“人”を“物”としか考えていない国も在りますが、それと比べれば まだ日本は(日本人は)、“人”を“人”として扱うので 良い?なーとは思いますが、その“人の質”については、微妙な時期に来ているのかとも思っています。
以上