【雑記・雑学・雑感】 27)
“オブリガード” ブラジルで生活をし始めた40年前、この言葉をブラジルの人の感謝の気持ち(返事)としていつも聞いていました。
日本語では“ありがとう”ですが、この地での生活が始まるまでは日本では、この“ありがとう”という言葉を普通に使う事はありませんでした。
このブラジルでの生活や、出張などで海外に行った時に感じたのは、海外ではこの“ありがとう”の言葉を普通に(気楽に)使っている事が驚きでした。
(目次)
1. 感謝の言葉で
2. “ありがとう”の語源は?
3. 気持(心)を口に出して
1. 感謝の言葉で
感謝を表す言葉は“ありがとう”ですが、私を含め日本の人は、心(気持)では感謝していても、口に出すことは今でも少ないと思います。
“サンキュウ”、“謝謝”、“ダンケシェーン”、“メルシー”そして“オブリガード”、、、
海外に行く先々で聞く感謝の言葉ですが、外国の人は皆普通に口にしています。
私も海外でのこの経験から、その後は日本でも普通にお礼の言葉として自然に口から出るようになりました。
サンパウロでは2歳近くになった娘も、少し話しが出来るようになりましたが、さすがに“オブリガード”とは言えません。そこで、娘と遊んで頂いた相手の方には“ありがとう”の思いも込めて、別れの短い言葉“チァオ(バイバイ)”を言わせていた事を思い出します。
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2. “ありがとう”の語源は?
“ありがとう”は、「有難う」ですが、「有ることが難しい」という事で、めったにない事を言うようです。
ですから感謝の気持ちを伝えることは、自分の幸せがそのまま相手の幸せになり、相手の幸せがそのまま自分の幸せになるという事で、仏教では「自利利他(じりりた)」と言われています。
お釈迦さまの話しに「盲亀浮木(もうきふぼく)のたとえ」と言うたとえ話があるようです。
(海の中から出てきた目の見えないカメが海面に浮かぶ1本の木の穴に頭を入れる事は非常に難しい)のたとえ話と同じように(それ以上に)人間に生まれる事は、それほど難しい事であり、仏教では、人間に生まれてきた事は大変喜ぶべき事であると教えられているようです。
私も感謝の気持ちを、普通に口に出して伝える事を海外生活の中で知りましたが、「親しいから、まあいいか」とか「長い付き合いだから、改めてお礼を言うまでもない」又、「世話を焼いているのだから、お返しをされて当然」などというのは傲慢な考え方になりますよね。
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3. 気持(心)を口に出して
やっぱり、感謝の思いを言葉にして口に出す事の意味は大きいと思います。
インバウンドで外国の人がたくさん来るようになりましたが、交流は(心)の交流が大事です。
そのためには気持ちを言葉(口)に出して感謝を表すことが大事でそうする事で、お互いの関係を円満にする事が出来ます。
私は人とのやり取りは、take&give の前にやっぱり give&take ではないかと思っています。
いや、give&takeではなく、give&give&give &take という気持ちが大事ではないのでしょうか。
感謝の気持ちを口で伝え行いで示す、そうすると自分の幸せが相手の幸せになり、相手の幸せがそのまま自分の幸せになる。良いですよね。
“でわでわ”